ガンマGTPが100を超えても焦るな!これくらいじゃたいしたことない

ガンマGTP とは

 

ガンマGTP(γグルタミルトランスペプチダーゼ)という用語は、健康診断などでよく目にしているとおもいます。これは肝臓の解毒作用に関係している酵素のことです。

 

ガンマGTPが含まれているのは、肝臓や腎臓、膵臓、血液中などであり、タンパク質を分解する酵素ということでGOT、GPTと同様です。この酵素が発生するのは、毒性のあるアルコール、薬剤などが肝細胞を破壊した時や、結石やがんなどで胆管がつまった時で、血液中に出てきます。「逸脱酵素」ともいわれるのはそうした理由からです。

 

そこで、血液中のガンマGTPの濃度を調べれば、肝臓や胆管の異常を調べることができるのです。肝臓や胆管に病気があると、他の酵素よりも早く反応を示すので、肝臓障害の鋭敏なマーカーとして使用されています。

 

ガンマGTPが血液中に多くなったらどうなるのかが気になると思いますが、それ自体が身体に何か悪い影響を与えるわけではありません。ただし、ガンマGTPの値が高くなる疾患というものがあり、肝炎(肝臓の細胞が破壊される)、脂肪肝(肝臓に脂肪が蓄積する)などがそうで、また、胆石や胆道がんなどで胆道が詰まる時もそうなので、これを疑わなければなりません。

 

このようにガンマGTPを調べることで、慢性・急性肝炎、肝硬変、肝臓がん、薬剤性肝障害などの肝臓病、膵臓の病気、心筋梗塞などを調べます。