ガンマGTPが100を超えても焦るな!これくらいじゃたいしたことない

肝臓の病気は怖い

 

 

ガンマGTPの値を気にすることも大事ですが、そもそも肝臓の病気はかなり怖いものなのです。そうした本質を抜きに考えてはいけません。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれていますが、それは病気が進行しても気がつきにくいからです。

 

肝臓の病気は、アルコールや肥満などが一番の原因です。肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝から疾患が始まることが多いのですが、重大なのに自覚症状がないので発見されにくいのです。気がつかずに放置していると、肝機能が低下していき、とうとう肝炎へと進んでしまう危険があります。

 

肝炎になると、全身の倦怠感、黄疸、発熱などの症状がありますが、これを単なる過労や体調不良と思ってしまうと、とうとうさらに重症な肝硬変になってしまうかもしれません。

 

肝硬変は重大な疾患ですが、初期段階ではやはりたいした自覚症状がなく、進行していって初めて尿の色が濃くなったり、むくみが出たり、お腹の中に水が溜まってポコッと出るなどの症状が現れます。

 

もっと悪化すると、肝臓がんのリスクが高まります。そうなったら大変です。肝臓を調べる検査は、血液検査、超音波検査、肝臓の一部を採取して顕微鏡で確認する病理学的検査などがありますが、自覚症状がないなら、血液検査で肝機能を調べるのが一般的です。つまり、ガンマGTPという指標になるわけです。脂肪肝の疑い高まるのはALT(GPT)であり、ALTの数値と複合的な判断が必要なのがAST(GOT)です。