ガンマGTPが100を超えても焦るな!これくらいじゃたいしたことない

ガンマGTPの検査

 

 

ほぼ毎日お酒を飲んでいる人はガンマGTPの高い数値が出やすくなります。それはガンマGTPがアルコールに敏感だからであり、アルコールで肝臓に障害を受けると、ほかの胆道系酵素(ALPやLAPなど)などより早く異常値を示します。

 

そんな点から、スクリーニング(ふるい分け)によく使用されています。特にアルコール性肝障害の診断などでは重要な検査になります。

 

このガンマGTPの検査についてですが、血液を採取して調べます。これを遠心分離器にかけ、血清部分について自動分析器を使って検出します。一般的な健康診断の時もこれが行われますが、最も重要なのは脂肪肝です。

 

アルコールをよく飲む中年男性の場合などは、飲み過ぎによるアルコール性脂肪肝が問題になりやすいのです。そのいちばんの指標となるのが、ガンマGTPというわけです。医師から「お酒を飲み過ぎると数値の上昇が増えますよ」といわれる場合は、ほとんどがこのガンマGTPのことを指しています。

 

ガンマGTPの正常値というのは、男性が50国際単位(IU)以下、女性が32国際単位以下とされています。ガンマGTPの値が100以下なら、禁酒あるいは節酒することだけでも案外すぐに正常値にもどります。それはガンマGTPがアルコールに比較的短期で反応するからで、飲酒を一週間がまんすれば、もう値が下がり始めます。